特長
●装置を自動的に立ち上げるウェイクアップタイマー機能を装備。立ち上げ時間や測定を始める前の点検に必要な時間を短縮します。
●信頼性の高い測定結果を提供することへのこだわりが生み出した機能を装備。日立ハイテクの技術とノウハウを活かし、試薬準備の作業量低減と測定精度の維持管理をサポートし、ルーチン業務の効率向上に貢献します。
●中・小規模病院なら最大1,000テスト/時の処理能力を活かし、主力の装置として。大規模病院や検査センターなら夜間検査や緊急検査用装置として。
●メンテナンス機能と充実のサポート体制です。
●先進技術の追求により、新たな製品価値を創造します。
機能説明
- ウェイクアップタイマー
電源投入の曜日や時刻を設定できます。指定した日付と時刻は、電源パネルに表示されます。
- 一括準備機能で定期的メンテナンス
必要なメンテナンス項目を組み合わせて、一括して実行する機能です。電源投入時や分析開始前のメンテナンス項目を登録しておくと便利です。電源立ち下げ前に行うメンテナンス項目も設定可能です。
さらに、立ち上げ時や終了時の一括準備は、曜日ごとに設定することができます。祝日の対応も設定できます。
- インフォナビ
[インフォナビ]画面で実行すべき複数の作業を円滑にできるようにガイダンスを表示します。
※ご注意:インフォナビは、測定操作や稼働管理を保証するものではありません。
- 試薬管理
試薬と洗剤を準備する作業時間と管理の手間を軽減します。
バーコード管理:試薬ロット管理やデータのトレーサビリティ管理を実現。
コンビネーションボトル:項目単位に第1試薬と第2試薬をセットしたボトルを採用。
- 試薬ディスク
試薬ボトル架設数は、60ポジション。待機している試薬ボトルへのチェンジオーバーで、連続した測定が可能です。
(バーコード試薬ボトルでのみ対応可能)
- キャリブレーション
キャリブレーションの実行が必要になった場合、他の画面を開いていても、実行すべきキャリブレーションの推奨状況を確認できます。
◆推奨される状況には、[ 試薬交換時、タイムアウト、キャリブレーション失敗時 ] などがあります。
キャリブレーション用の標準液の測定にも「微量カップ」を設定することが可能になりました。
- 精度管理(コントロール測定)
測定全項目が一画面で表示されるため、管理範囲内であるかどうかが視覚的に把握できます。さらに、日内、日差の統計データのチャートを充実し、PDF形式での出力も可能です。
- ラック搬送とサンプリングの流れ
検体供給部に架設された5本サンプルラックは、ラックロータまで搬送され、サンプルライン(ISE)に引き込まれサンプルプローブ(ISE)で分注します。ISE用のサンプル分注終了後、比色分析部のサンプル分注位置まで、ラックロータを経由して搬送されます。
比色分析用のサンプル分注終了後、サンプルライン(比色)からラックロータに引き込まれ、検体収納部に戻されます。
- サンプルラック投入方式
5本サンプルラックによるラック投入方式を採用。持ち運びに便利な15ラックトレー(75検体)を採用し、検体がまとまって到着しても、一度に検体を架設できます。サンプルラックはLABOSPECT 008と共用できます。
- ラックモニター
[ラックモニター]画面で検体の状況を把握でき、結果出力までの目安となる待ち時間を表示します。標準液・コントロールの結果出力までの待ち時間も確認できます。
- ISEユニット
処理能力:最大900テスト(300検体)/時
ISEユニットを比色分析部から独立させることで効率的な測定を可能にしました。電極はセパレート型で必要な電極のみを交換することが可能です。
- HbA1c測定用自動溶血機能(オプション)
処理能力:最大500テスト/時
専用サンプルプローブ、専用洗浄機能を採用し、HbA1c測定などの処理能力を向上しました。HbA1cと生化学項目の混在測定が可能です。
- 新デザインGUI
操作性を追求し、画面の配色や配置を考慮した新デザインです。モニターメニューは検体ごとの測定の進捗や試薬残量などの状況をリアルタイムで表示し、ボタンを選択すると各作業画面へ移動します。
※GUI : Graphical User Interface
- 非接触攪拌
超音波を利用して非接触での攪拌を実現。攪拌機構によるコンタミネーションを「ゼロ」にするとともに、水の使用量および廃液量を低減します。
- サンプルプローブ詰まり検知
サンプルプローブ内の圧力変化をMTS(マハラノビス・タグチシステム)法で解析し、サンプル吸引時の異常を検知します。
- ラックロータ
ラックロータは搬送ラインと再検バッファー、さらに緊急検体ラックの追い越し機能を兼備しています。ラックロータの採用により、柔軟なラック搬送と装置のコンパクト化を実現しました。
- 1.0μLサンプリング
高精度シリンジの採用で直接サンプリング方式による検体の1.0μL分注を実現しました。
・微量分注を実現した技術のポイント
◆検体吸引時の低振動化
◆分注高さ位置の均一化(サンプルプローブと反応セル底からの高さの均一化)
- 反応液量75μL
最小反応液量75μLを実現。試薬量の減少によりランニングコストの低減に貢献します。
- インターロック
インターロック機能を採用することで、カバーの開閉状態を監視し、装置稼働中のユーザーの安全性を確保します。
- 洗浄ラック
一日の検査終了時、緑のサンプルラックに洗剤をセットし、検体吸引に使用した流路を自動的に洗浄します。
- お客さまサポート
・保守点検サービス※
株式会社日立ハイテクフィールディングは、医療機器修理業務の一環として、保守サービスを提供しています。365日24時間対応でお客さまのご要望にお応えできるような保守サービスメニューを取り揃えています。
※株式会社日立ハイテクフィールディングとの契約が必要です。
・サポートセンタ
お客さまからのお問い合わせを24時間お受けします。
LABOSPECT Net
LABOSPECTシリーズ用オンラインサポートサービス
■オンライン精度管理サポートサービス
精度管理データを自動収集し、統計処理を行った結果はインターネット上で閲覧することができ、精度管理をサポートします。
■リモートサポートサービス
装置状態のリモート診断機能やリアルタイム通報機能で、予防保全と装置不稼働時間の短縮化に貢献します。
※LABOSPECT Netは、LABOSPECTシリーズ自動分析装置本体には含まれません。
別途、日立ハイテクフィールディングとのサービス契約が必要となります。
▲製品詳細メニュへ戻る