製品詳細

TAIYO血小板凝集能測定装置 PRP3000S 12ch/8ch/4ch

製造販売企業: 株式会社タイヨウ

カテゴリ: 血液検査機器 > 血小板凝集測定装置 

販売・取次ぎは行っておりませんので、お問い合わせは<各企業>にお願いいたします。

製品について

【血小板凝集能検査のゴールドスタンダード。血小板凝集能検査の概念を変える新世代解析ソフトウェアを搭載。】
血小板凝集能測定の基本であるPRPスタート機能をそのままに、グレーディングカーブ解析・PATI測定・9分類2濃度解析の全てを搭載して、新たなプログラムオプションの追加も可能にしました。また今までの機能に加えて、モーター回転数と透過法に重要である光源の調整と診断を、常に装置が管理する自己診断機能を搭載しました。これにより、より正確な測定・試験が行えるようになりました。

特長

●選べるチャンネル数:30%コンパクトにした同一ボディで、3種のチャンネル数(4ch/8ch/12ch)が選択できます。
●回転・光量の自己診断機能:測定のチャンネル数に関係なく、全てのチャンネルのモーター回転・光量を常に自己診断する機能を搭載しました。通常業務と、研究実験時の確認の手間が省けます。
●ブラシレスモーター採用:PRP3000Sは、ブラシレスモーターを採用しています。摩擦部が少ないので、安定したモーター回転を得ることができ、メンテナンスフリーでご使用いただけます。
●多彩なプログラムオプション:血小板形状が確認できるストップ&フロー解析、血小板の回復機能測定が可能な%HSRソフトもオプションでご用意しております。さらに、反応時間と試薬添加のタイミングが自由に設定できる、研究用プログラムが選択可能です。

製品詳細

機能説明

解析ソフト:グレーディングカーブ
図の右側のグレーディングカーブ(G-Type)は、X軸に血小板凝集惹起物質の濃度を、Y軸に血小板凝集率(%)を設定したグラフです。4濃度の惹起物質測定で得られた5分後の凝集率を値としてプロットし、その各チャンネルで結んで得られるカーブをグレーディングカーブと言います。血小板凝集反応を5分で固定した値をグレーディングカーブに変換することにより、血小板の凝集能力状態を簡単な図、または値で表すことが可能になりました。

図の右側のグレーディングカーブは、血小板能力が極度に亢進した症例と血小板能力が極度に亢進した症例と血小板能力が極度に低下した症例です。このような極端な症例は、凝集反応曲線でも一目で判断できますが、一番下の図のようなどちらとも取れない凝集反応曲線に対し、グレーディングカーブ判定をすれば簡単に判断することが可能になります。
グレードタイプ判定
4濃度の凝集反応曲線をグレーディングカーブに変換することにより、血小板の凝集状態を略図化することは前述のとおりですが、グレーディングカーブ中のPATI濃度を算出することにより、血小板の凝集に対する感受性を6タイプに分類表現し判定することが可能になりました(この6段階判定のタイプ値は、惹起物質の濃度により変更可能です)。
この6タイプ分類の判定を行うことにより、循環器系疾患の心筋梗塞・狭心症・グラフト閉塞・ステント術、脳血管障害の脳梗塞・動脈瘤コイル術・閉塞性動脈硬化・脳卒中等の防止、および術前術後管理に投与される様々な抗血小板薬のコントロールと管理の判断を簡単に行うことができます。
解析ソフト:PATI(Platelet Aggregatory Threshold Index)
二次凝集(不可逆的凝集)を得る惹起物質の最低必要濃度を閾値と言い、血小板の感受性の判定目安には有用ですが、この値を日常検査で求めるには非常に手間を要します。PATIは実験的に閾値と相関性が高いとされた指標で、近似する値を簡単に求めることができます。
4濃度で測定したグレーディングカーブの最大凝集率を100%とし、二次凝集が出現すると判断できる所(例えば50%)と交差している点の値をPATI濃度として算出します。この方法を使用することにより、日常検査で簡単に閾値を求めることができます。図はPATI濃度算出の一例です。
9分類2濃度判定(正常・薬効クラス判定)
血小板凝集能検査の判定方法として、グレーディングカーブ・PATI解析の他に、凝集曲線の面積値を9段階にCLASS分類して評価する方法があります。この方法は、ADPとコラーゲンをそれぞれ2濃度で測定して、面積値をパターン解析する方法です。PATIのような閾値を求めることはできませんが、惹起物質が低濃度と高濃度の種類で済むためルーティンワークで多く採用されている解析方法です。
この2濃度判定法では、正常クラス分類と薬効クラス分類、加えて両方を同時に判定する方法があります。(図参照)
正常クラス判定は、低濃度を正常な血小板では非可逆的凝集が現れない濃度に設定し、高濃度を正常な血小板では非可逆的凝集が現れる濃度に設定します。薬効クラス判定とは、抗血小板薬を服用されている患者さんを対象に測定します。抗血小板薬の投与量と効能が、反応曲線に反映されます。
その他のアプリケーションソフト(オプション):血小板形態試験(ストップ&フロー)
血小板は通常円盤状(ディスコイド型)をしているが、保存の状態や刺激によって活性化し、球状(スフィヤ型)に変化する。血小板の形態は輸血後回収率と相関するとされていることから、血小板製剤の輸血後の有効性の一指標とされる。ディスコイドが多いほど透過率が上がる。
その他のアプリケーションソフト(オプション):低浸透圧ショック回復試験(%HSR)
血小板は低浸透圧に曝されると、浸透圧差により細胞内に水が流れ込み、一旦体積が膨張するが、その後収縮する。体積の膨張、収縮は吸光度の低下および増加として測定できる。この収縮現象には収縮タンパクやエネルギーが必要であり、膨張、収縮の程度は輸血後の生存能力と相関することから、血小板製剤の輸血後の有効性の一指標とされる。
自己診断機能
自己診断機能は「ステータス」画面でモニターできます。
測定ステータス
測定時の装置の動作状態を検体ごと、チャンネルごとに保存することができ、測定結果の信頼性を高めます。
TAIYO血小板凝集能測定装置用 標準色素
標準色素は、各チャンネルが正常に機能しているかを確認するための色素です。使用方法は、疑似的なPRP・惹起物質を実検体測定と同じ要領で測定します。各チャンネルに異常がなければ、ほぼ同じ凝集グラフ、最大凝集率等になります。

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仕様

仕様
測定原理
光透過法(比濁法)
解析方法
グレーディングカーブ, PATI, 9分類2濃度解析法
測定時間(最大)
15分
※研究用プログラムで60分まで変更できます
測定チャンネル数
4/8/12チャンネル(PRP)+1チャンネル(PPP)
検体量
200μL(PRP)
※購入時に100μL(PRP)とすることも可能です
試薬添加量
22μL
※検体量100μL設定時は11μL
測定部温度
37±0.5℃
一般仕様
重量
11kg
寸法
幅360mm×奥行360mm×高さ135mm
電源
【電圧】AC100V
【周波数】50/60Hz
【消費電力】140VA
標準付属品・セット内容
PRP3000S本体×1, ノートタイプパーソナルコンピュータ×1, インクジェットカラープリンタ×1, 4連ピペット(4chピッチ18mm)×1, 保冷用ブロック(12穴)×1, キュベットセット(7φまたは6φ×50mmスターラーバー入り50本)×4箱(200本), チップ(96本入り)×2箱(192本), 記録紙×100, 取扱説明書×1
許可番号
27B2X90003000006

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