BD フェニックス™ 全自動同定感受性検査システム

販売・取次ぎは行っておりませんので、お問い合わせは＜各企業＞にお願いいたします。

: 製品について

特長

●3時間以内に85%以上の菌種の同定が完了します。
●最大100パネルを同時装填可能で、追加試薬を添加せずに、20分ごとの連続測定を行います。
●コンボパネルを採用、同定と薬剤感受性検査を同時に行うことが可能です。
●1回の被検菌液の調整と、色調変化を観るためのAST指示薬の滴下のみで検査が可能です。
●被検菌液が注入されたコンボパネルは完全に密閉され、高い安全性を保持します。
●バーコード判読により個々のパネルが認識されるため、キー操作の手間が省かれ、登録間違いを回避できます。

機能説明

: 迅速でより精度の高い測定
・3時間以内に85%以上の菌種の同定が完了し、薬剤感受性試験は判定終了薬剤ごとに結果が表示され、最大16時間まで継続測定します。
・パネル(コンボパネル)には、菌を同定するための酵素基質(51ウェル)と、薬剤感受性を確認するための抗菌薬がCLSI(米国臨床検査標準委員会)等の基準を含む濃度で配置(85ウェル)され、同定と薬剤感受性検査を同時に行うことができます。
・最大100パネルを同時装填可能であり、装填後に追加試薬を添加することなく、20分ごとの連続測定を行います。

: 耐性菌情報の提供
・情報提供可能な耐性菌
MRSA、バンコマイシン耐性腸球菌、基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌、アミノグリコシド高度耐性菌、ムピロシン高度耐性菌、ハイパーK1産生菌、多剤耐性緑膿菌、多剤耐性アシネトバクター、カルバペネム耐性菌、マクロライド－リンコサミド－、ストレプトグラミンb誘導型耐性菌、本質的耐性菌

・何故耐性菌情報を提供できるのか？
ESBL検出のためのESRテスト、βラクタマーゼ産生確認のためのニトロセフィン等の試薬を配置し、また被検菌種に対する各抗菌薬の実測MlCを、色調変化と濁度変化より誘導耐性も見逃さず迅速、かつ正確に確認できるからです。

: EBM(Evidence Based Medicine)創出と的確な診断を支援
・エキスパートシステム(BDXpert System)の装備
迅速かつ精度高く得られた同定薬剤感受性結果を、更に臨床対応に即した報告となるようにBD フェニックス™ 全自動同定感受性検査システムは変換します。
これは、搭載されたエキスパートシステム(BDXpert System)によって行われ、本システムにはCLSI 文書の脚注に記載されている内容や臨床的根拠をもとにした情報が盛り込まれています。これで検査室から臨床ヘ、有効でより即応性の高い情報提供が可能となります。
臨床対応に即したした情報の提供がなされるので、結果として不必要な抗菌薬の投与を避けることが可能となり、耐性菌出現の抑制や、医療コストの削減にも貢献できます。
なお、エキスパートシステムに搭載された内容は、最新のものとなるよう定期的に更新されています。

: 検査業務の効率化と経済性
・コンボパネルを採用しているので、同定と薬剤感受性検査を同時に行うことが可能です。
・1回の被検菌液の調整と、色調変化を観るためのAST指示薬の滴下のみで検査が可能です。
・被検菌液が注入されたコンボパネルは完全に密閉されるので、汚染等の恐れがなく、高い安全性を保持します。
・バーコード判読により個々のパネルが認識されるため、キー操作の手間が省かれ、登録間違いを回避できます。
・適切な同定基質と精度の高いデータベースにより、同定判定での追加試験が軽減されます。
・誘導耐性も見逃さない耐性菌の情報提供と、エキスパートシステム(BDXpert System)による臨床対応に即した情報提供により、抗菌薬の適正使用を促します。
・抗菌薬の適正使用により耐性菌の出現が抑制され、院内感染制御に貢献します。
・抗菌薬の適正使用、院内感染制御に掛かるコストが低減し、病院全体の経費節減に寄与します。
・BD フェニックス™ 全自動同定感受性検査システムは添加試薬が不要なため、日常の機器本体のメンテナンスは、温度チェックのみです。