製品詳細

日立自動分析装置 7180

製造販売企業: 株式会社日立ハイテク

カテゴリ: 臨床化学分析機器 > 多項目自動分析装置 

販売・取次ぎは行っておりませんので、お問い合わせは<各企業>にお願いいたします。

製品について

【“使い易さの追求”こそが、原点。】
時代のニーズとともに、ますます多様化を極める臨床検査業務。その際、自動分析装置によるデータの検出において、より信頼性を高めていくカギはどこにあるのか?それは、操作性の向上が第一であると日立は考えます。日立自動分析装置「7180形」は、世界各国のさまざまな検査機関で3,500台以上が活躍する「7170/7170S形」の後継モデルとして開発。人間工学に基づいたデザイン設計の採用で、卓越した高性能に加え、操作上での使い易さを徹底的に追求しました。

特長

●1時間に最大800テストの高速処理を達成。ランダムアクセスと試薬ピペッティング方式により高効率分析を実現します。また、電解質分析装置(オプション)付きでは、最大1,200テスト/時と分析効率が向上します。
●分析項目は、同時最大86項目と高い分析能力を装備。さらに、電解質分析装置(オプション)付きなら同時最大89項目へと拡大します。
●反応時間は、3分から22分まで可変。試薬添加数も、1試薬から4試薬まで対応。緊急検査項目など、反応時間の短い項目(3、4、5分)でも、2試薬系での分析が可能です。さらに、試薬添加のタイミングを利用して、反応液の攪拌のみ行わせることもできます。
●結果報告時間を短縮する、インテリジェントスケジューリング機能を装備。反応時間の長い項目から順番にサンプリングします。

製品詳細

機能説明

サンプル量の微量化
サンプル量も、1.5μLから35μLと微量化を実現。さらにデッドボリュームの低減とサンプルの蒸発防止に効果的な微量カップを採用するなど、サンプルの節約に貢献します。
反応液量の微量化
新たな光学系の開発により、光束の微小化、光量の増加を実現。最小反応液量120μLでも安定したデータ測光が行えます。

リアルタイム再検とバッチ再検
結果出力後、即座に行うリアルタイム再検と、1つのサンプルディスク上の検体の分析終了後に一括して行うバッチ再検とが選択できます。

分析能力を保つキャリーオーバー回避機能
キャリーオーバー回避を行っても、分析処理能力をできる限り低下させません。クロスコンタミネーションの発生する可能性がある組み合わせでも、インテリジェントスケジューリングにより自動的にサンプリング順序を変更。順序が変更できない場合は、測定を1回スキップし、洗剤洗浄を行います。

濃縮を低減するサンプル保冷コンパートメント
標準液/精度管理試料用のサンプルディスクを保冷し、劣化や濃縮を抑えます。
サンプルプローブ詰まり検知機能(オプション)
サンプルプローブ内の圧力変化を、MTS(マハラノビス・タグチシステム)法により解析し、吸引時の異常を自動検出します。詰まりが発生した場合、アラームを発生してお知らせします。

<注意事項>
1.圧力検知において、完全な詰まり時以外の部分的な詰まり・プローブ内径以下の異物検知については、アラームを発生できない可能性があります。
2.サンプルプローブに血清分離剤が付着した場合は、正常に洗浄できません。(サンプルプローブ交換が必要となる場合もあります。)
プローブガードの装備
サンプル・試薬プローブともプローブの軌道上にガードを設け、プローブへの接触保護機能を向上しました。
アダプター付きサンプルディスク
サンプルディスクにアダプターがついているため、大きさの異なるサンプルカップや採血管を混在してセットできます。
※外径13、16mm、長さ75、100mm
試薬ボトルのフリーセッティングが可能
試薬ディスクには、7、20、70mLの試薬ボトルをアダプターなしで直接セットできます。また、試薬バーコード機能により、チャンネルセッティングの煩わしさを解消し、セッティングミスを未然に防止。さらに、同一項目のボトルを複数本セットする機能を有し、依頼件数の多い検査にも対応可能です。

タイマー機能で自動立ち上げ
スリープモード設定で、所定の時間に立ち上げ操作を自動的に行うことができます。出勤したときには、すでにスタンバイ状態になっています。

操作性の向上
Windows®ベースのOSを採用することにより使いやすさが向上しました。またタッチスクリーン、キーボード、マウスの併用で操作に幅が生まれます。

※Windowsは、米国およびその他の国における米国Microsoft Corp.の登録商標です。
オペレータID機能
オペレータIDとパスワードの組合せにより、トレーサビリティの確保をサポートします。

オンラインヘルプ機能
必要に応じて、操作部の詳しい説明内容を確認できます。操作方法がわからないときも、適切にサポートします。

フレキシブルな分析条件
項目ごとに反応時間(3~22分)と試薬添加数(1~4)の組み合わせが可能。サンプル量は0.1μL単位、試薬量は1μL単位で設定でき、新項目や新分析法への高い適応性を持っています。

多彩な分析方法に対応
エンドポイント法、2ポイント法、レート法、アイソザイム分析など、20種類の分析法を自由に組み合わせて設定することができます。また、プロゾーンチェックや血清情報の測定も可能です。

自動キャリブレーション
通常のキャリブレーション指定に加えて、自動キャリブレーション(時間間隔などを設定可)を組み合わせることができます。

自動検体前希釈機能
検体希釈機能および標準液系列作成機能を装備。希釈再検や系列希釈、免疫項目の希釈前処理など、面倒な希釈操作の手間を軽減します。

テスト毎の測定結果の確認が可能
測定結果の確認の際に、テストごとに画面上で確認ができます。診療側からの急ぎの問い合わせへの対応が可能です。さらに緊急検体はホストへの結果送信を項目ごとに行うことが可能です。

結果出力予測時間表示
結果が出力される時間を予測し画面上で確認できます。診療側からの問い合わせにもスムーズな対応が可能です。

ナンバーも表示する異常セルスキップ機能
分析前の水ブランク測定時に異常セルを検出した場合、自動的にスキップして分析には使用しません。また、連続して異常が発生したセルについては、セルナンバーを表示してお知らせします。

酸、アルカリ洗剤によるセル洗浄機能
セルは、酸系あるいはアルカリ系洗剤を用いて洗浄され、洗剤の指定は項目ごとに行えます。

点検時期を知らせるメンテナンスモニター機能
稼働情報管理画面で、定期交換品のメンテナンス時期をモニターすることができます。

リモートサポート機能
装置の運転状況を遠隔監視し、予防保全に貢献します。万一の故障など緊急時の迅速な対応や運用データに基づく管理サービスを提供できます。

なお、本サービスをご要望される場合は、お客様と(株)日立ハイテクフィールディングとのご契約が必要となります。

一括準備動作機能
メンテナンス項目をあらかじめ登録しておくことで、システムの立ち上げ時やルーチンの終了時に連続して複数のメンテナンスを実施することができます。

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仕様

仕様
処理能力
最大800テスト/時(電解質分析装置(オプション)使用時は最大1,200テスト/時)
同時分析項目数
最大86項目(電解質分析装置(オプション)使用時は最大89項目)
分析法
エンドポイント法, 2ポイント法, レート法など20種類, 電極法(オプション)
検体量
1.5~35μL/テスト(0.1μL単位)
試薬
1~4試薬, 各試薬20~270μL/テスト(1μL単位), 反応液量120~300μL/テスト(測光必要量として)
サンプル架設数
ターンテーブル式, 一般・緊急検体(110), 精度管理試料・標準液(57), 洗浄液(3):保冷コンパートメント
サンプル容器
日立サンプルカップ・日立微量カップ・採血管(φ16mm×75mm, φ16mm×100mm, φ13mm×75mm, φ13mm×100mm)
試薬容器
7mL, 20mL, 70mL
試薬保冷庫
第1ディスク45ポジション, 第2ディスク44ポジション, 全試薬保冷
洗剤
プローブ用2種(70mLおよび140mL, 試薬ディスク外), セル用2種を使用
反応ディスク
ターンテーブル方式
反応容器
プラスチック製, セミディスポーザブル(光路長5mm)
反応時間
3, 4, 5, 10, 15, 22分(項目ごとに設定可。15, 22分使用時は処理能力低下)
反応温度
37±0.1℃
サンプルプローブの詰まり検知
あり(圧力変化検知方式《MTS(マハラノビス・タグチシステム)法使用》)(オプション)
攪拌
各試薬分注直後
測定波長
340~800nm(12波長固定)
測定法
1波長または2波長同時測光
データ処理機能
自動キャリブレーション, 多点キャリブレーション, 折れ線キャリブレーション, キャリブレーション点選択機能, 比色分析演算, レート分析演算, アイソザイム分析, 血清情報, 検体ブランク補正, 項目間演算, リアルタイムQC, X-R管理, 自動再検機能, キャリブレーショントレース, テストカウンティング, 全分析法でプロゾーンチェック, データ記憶(一般検体, 緊急検体合わせて10,000検体分)
出力帳票
分析結果(モニター様式, 報告書様式), ワークシート, 再検リスト, キャリブレーションレポート, 光度計チェックリスト, QCリスト, アラームトレース, オペレーショントレース, 通信トレース, 反応過程モニター, 検量線ハードコピー, QCチャートハードコピー, 稼働情報管理印字, キャリブ結果一覧
サポート機能
再現性計算, スリープモード, 稼働情報管理, 検体種別設定, 緊急検体簡易分析, オペレータID管理, オンラインヘルプ, リモートサポート(オプション)
プリンタ
ドットマトリックス80桁
表示/入力
LCD, 日本語表示, タッチスクリーン, マウス, キーボード
システムインタフェース
RS232C
一般仕様
重量
【分析部】約400kg
【操作部】約25kg(システムラックを除く)
寸法
【分析部】幅1,448mm×奥行800mm×高さ1,230mm
【操作部】モニタ, PC, プリンタの配置により異なる
電源
【電圧】AC100V
【周波数】50/60Hz
【消費電力】最大2.0kVA
【ブレーカー容量】30A
使用環境
【温度】15~32℃(測定中は±2℃)
【湿度】45~85%RH(結露しないこと)
カタログ等発行年月
2016年3月
届出番号
08B2X10005001001

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