全自動H&E染色装置　ベンタナ HE 600

全自動H&E染色装置ベンタナ HE 600

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: 製品について

【H&E染色は、この一台でもっとシンプルになる。】
スライドガラスを載せたスライドトレーをトレーポータルにセットするだけで、ベーキングから封入までを自動で行います。封入機との接続や、別途ベーキング装置を容易する必要がないため、作業効率の向上と省スペース化に貢献。病院、検査センターで活躍する体外診断用の新たな全自動H&E染色装置、ベンタナ　HE 600。この一台が、病理組織学検査をよりシンプルにします。

特長

●ベーキングから脱パラフィン・染色・封入・乾燥までをコンティニュアスに全自動で処理。業務の効率化と標準化が望めます。
●スライドガラスごとに、品質管理された常に新しい試薬を滴下。染色性を一定に保ち、再現性の良い染色標本を提供します。
●キシレンを使用しないことで、検査技師の方々のリスク低減に貢献。また、Individual Slide Stainingにより、標本間のコンタミネーションを防ぎます。
●最優先に考えたのは、処理能力を低下させてもルーチンを止めないこと。そのために、ポータルと染色モジュールを複数個所配置しています。
●ベーキング、封入、乾燥モジュールを独立した外部系統にすることで、万一の際に経路を遮断してポータルと染色モジュールだけを動かせるようにしています。

機能説明

: Individual Slide Staining
スライドごとに、個別に染める新発想。

: 目指したのは、次世代のスタンダード。
技術が進歩するにつれ、臨床検査室では高度な自動化と標準化が達成され、患者さんや検査技師の皆さまへの安全性の配慮が進められました。また、検査の進捗状況の的確な管理や、クロスコンタミネーションの回避においても改善が進んでいます。その一方で、病理検査室では、染色枚数の多いH&E染色でさえ、いまだに多くの課題が残ったままです。標準化と自動化の推進。そして、そこに潜む様々な問題解決へ向けた取り組みこそ、ロシュがベンタナ HE 600を開発した、大きな理由のひとつです。

: ベーキングから乾燥までを全自動で処理。
・Individual Slide Staining方式の染色を支える、数々のテクノロジーを採用。
・ロシュの新たな全自動H&E染色装置が、病理組織検査を次のステージへと進めます。

: 病理検査に、3つの価値を。
作業効率の向上、安定した染色性の実現、そして、患者さん・臨床検査技師の方々のリスクの低減。そのすべてを実現するための、様々な工夫が凝縮されています。

: 機能一覧
【トレーポータル】スムーズなスライドトレーの挿入・取り出し
【搬送モジュール】安全に素早く確実にモジュール間を搬送
【スライド認識モジュール(スライドバーコード読取)】スライドの有無を確認しバーコードを読み取る
【ベーキングモジュール】短時間での乾燥と伸展を実現
【染色モジュール】スライドガラスごとに滴下・吸引
【封入モジュール】繊細かつスムーズな封入
【乾燥モジュール(封入後の乾燥)】安全で確実な乾燥
【モニター(タッチスクリーン)】簡単な操作
【試薬庫】染色中でも機械を止めずに試薬を交換
【排液モジュール】排液タンクと補助ボトルをオプションで設定

: 420通りのプロトコールで対応する、多彩な染色。
核をもう少し青くしたい。組織の層をもう少し明確に分かるようにしたい。ムチンを脱色したい。そんな、幅広い要望に420通りのプロトコールで対応。臓器タイプ別にプロトコールを分けて染色することもできます。また、ベンタナ HE 600は、つねに一定の染色条件で染色を行うため、染色性の変動を激減させ、安定した仕上がりを可能にします。